同じ目線で見ていたはずが
少しずつそれが反射を始めて
いつかは自分に跳ね返ってくるような
天井みたいに感じてしまう
自由を手にしたはずだったのに
それも結局鏡のなかに見つけただけで
僕の目の前で乱反射を繰り返してる
誰もが幸せそうに見えてくる
僕だけ取り残されてしまったようで
いつの間にか腰を折ってうずくまって
座り込んで膝を折って泣いてしまって
少しずつ気楽さなんかを引き寄せながら
今となってはそびえるような高い壁に
その背中を預けてる
自分で作った制限どおりに
誰にも迷惑かけないように
日常ってやつをやり過ごしてきたはずなのに
今は暴挙と思えるほどに笑い狂って空虚
夢手放して自由を手にしたはずだった
だけど夜も眠れないんだ
三角形しか作れなかった母のおにぎり
今はコンビニで買ったそれの角を噛み砕きながら
空腹を満たすだけの味気なさを感じてる
「がんばらなくていいんだよ」っていつだって
でも今は3つの点で体を支えるたたずまいから
もうずっと昔にはずしたはずの左右の補助輪
今もまだ僕のどこかに見えてんのかな
僕のなかから伸びた影が
いつの間にか光を制限するようになっていく
きっと僕が見上げていたのは
それすら僕が反射させてるだけのものだったんだ
わかったよ
でもどうしよう?
わからないや
でも立ち上がろう
変わらないさ
くすぶり続けて鏡を磨いていたのなら
もっともっと光を受けて
きっとずっとサイン送れる
そして僕も受け取れたのなら
そっとそこで制限のない眠りにつこう
- 2007年4月17日 07:16
- Poetry