五円玉の穴から見えた世界

新たな出逢いを受け入れるたび
その未来に待ち受ける傷
傷つくことで新たな出逢いがめぐるなら
今はそれも愛おしい


日陰
三日月
そしてまた白い季節

人はそれを何で計るんだろう?
時間や涙、つながり、本能。
いろんなもので感じてる

価値観や経験、夢や希望。
同じもの、似たものを見つめる互いの瞳が映しだす狭い世界。
広い世界に生きながら、ひとにぎりの人だけを探そうとする

求めれば求めるほど
世界がどんどん小さくなってしまいそうで
入口だけを無理やり広げようとしてしまうんだ

ホントはガラスのように硬くてもろいのに
ホントは今にも壊れてしまいそうなのに
見た目だけ偽ることでそれをもっと強くした

ムダに歩きすぎてしまったみたいだ
時にそんなことを考えた
くたびれた道標すら見当たらないような場所
これまでだって矢印どおりに進んできたわけでもないけれど
それがないと不安になるんだ
それがあるから別の道を進めたんだと気づくんだ

それなら今から作ればいい
今までそんなときもあったじゃないか
道が世界のすべてじゃない

泣いてるばかりが子供じゃない
同じように傷や痛みに耐えること
それが僕らの証じゃない

  • 2007年3月30日 02:22
  • 松田拓弥
  • Poetry

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