この孤独感に果てなどないの
その不安に終わりはないの
どうなの
いつからか芽生え
いつからか途絶え
そしてまた今から
始まろうとしている
いつか言えなかった「好き」ってひと言を
いつも伝えきれなかった“永遠”の意味を
どれだけ涙を流しても途切れることのなかった別れ
そして出逢いがそれを忘れさせた
だけどそれはいっときだけで
どれだけの人と触れ合ってても
ふとそれが頬をかすめただけで
どんどんふくれてしまう
幸せを少し感じるたびに
不安もどんどん大きくなって
不安でいっぱいになるたびに
ホントはいらないはずの孤独を求めてしまう
手に触れた瞬間に
そのすべてが自分のなかに消えてしまったようで
ぬくもりの実感を見失ってしまいそうになる
だけど消えずにあるんだね
孤独のなかで眠ってしまいそうになるたびに
ふと静かに目が覚めるんだ
それは自分が感じようとしてないだけなんだって
消えたんじゃなく
溶けたんだ
溶け合ったんだ
触れてくれた場所にもう一度
自分で触れて 目を閉じて
静かになぞってみるといいよ
今度は自分にその“永遠”を
もう一度「好き」って伝えてあげようよ
- 2007年3月21日 05:08
- Poetry
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