君の孤独
僕の孤独
みんな誰しもがその胸に抱えてる孤独
独りで何処かの名もない木を探しに行くより
きっと大勢で何処かの森へ入っていく時の方が強く感じる淋しさや不安
みんなとはぐれることのほうが
きっとつらいんだ
ひとりだったら泣けるのにと
誰かの前で涙を流すことを
なぜかためらってしまうように
大切な人は誰の心のなかにもいて
そして君をそう呼んでくれてる人が必ずいる
そこに目を閉じることはない
恥ずかしがることもない
胸を張ってそう呼べる
笑顔もぬくもりも何もいらない
失ってきたものを取り戻せるなら
愛を捨てた
愛に捨てられた
そう思っていた
だからそれと同じぐらい大きなもの
夢にしがみついたんだ
そこから抜けられないんだよ
怖いんだよ
いつも誰かに愛されたくて
褒められたくて
リッチになっていつかみんなを見返したくて
泣きたくて
泣きたくて
泣きたくて
言えないけれど叫びたい
まつ毛を焦がすほどそばで揺れてた炎より
自分の体より大きな夢を
いつかそれを支えられるぐらい大きくなった自分を抱いていた
目を閉じなければ届きそうもない
途方もない場所を目指していたとしても
きっといつかはめぐり逢える
いつかそこに思い描いていた自分に
理想論
美しいよ
そばにいてくれる誰もが
ただそばにいてくれるだけの誰もが
わざわざきれいなものまで汚していくような
泥沼のなかで小さな光をたぐるような
語り
だけど今まで失ってきたものを取り戻せたら
今がきっと今じゃなくなってしまうんだろう
今そう呼んでる人たちを
そう呼べなくなってしまうのかな
変わらないと
変わりたくないと口では言っても
いつか変わってしまうのかな
それじゃヤだよ
それじゃ捨てられたままなんだ
愛っていう不確かで何より暗い目隠しをして
誰も何も見えないままなんだ
淋しいよ
やっぱり
それじゃ
夢は大きな一歩さえ飛び越えられる羽根じゃない
小さな恋を積み重ねてきた愛でもない
知らぬ間に降り積もる雪のように
大切な人を思い そこに捧げる祈りのように
そんなふうに
- 2007年1月13日 03:54
- Poetry