今この目が見えなくなるなんて
ほんの少しも想像なんてできないけれど
愛しい人とキスをするとき
そっと瞳を閉じるんだ
全然怖くなんかない
安心するんだ
なんだかすごくホッとするんだ
ほつれた糸を何度も何度も結ぶように
そしてすぐに目を開けて
あなたの顔を見つめたくなる
「見なくていいよ」
あなたは笑ってごまかすかもしれない
そしてまた瞳を閉じて
あなたを心に描きたくなる
ひとりじゃないこと
目を閉じても感じていられること
目に見えるものに揺れながら
そんなものを頼りながら
キスをするそのときだけは
誰も見えない闇でさえ怖いなんて感じない
言葉にならない愛しさが
いつも震える唇が今優しく触れ合ってるんだ
不思議だよ
今は目を閉じて君を探してる
- 2006年8月 3日 18:15
- Poetry