こども

 歴史を学ぶ必要は、もうなくなった…

 親の世代で規範となっていた人でも、もう今じゃ、ただのヒトなんですよね。
 実際。
「お父さんが子供のころとは、もう時代が違うんだよ!?」
 って、親に子供が言う。
 本当なんだからしょうがないんです。違うんじゃなくて、もう“通用しない”んです。
 すると…
「親に向かってなんだその口のきき方は!?」
 違うんですよね。
 もう自分が育ってきた過去は捨てるべきだと思います。
 「俺が子供だったころは…」って、これが口グセになっちゃってるお父さん、それはもう今の子供には通用しないんです。「また始まったよ」ぐらいにしか聞いてないはず。
 もうどうしょもない親になってくると、これしか言わない。
「だれのおかげでそこまで大きくなれたと思ってんだ!?」
 子供はこうひと言吐き捨ててやればいい。
「カネ」
 すると、きっとこう返ってくる。
「じゃあ、そのカネは誰が稼いでやってると思ってんだ!?」
「お父さんだよ?」
 ちょっと間を置く。
「でも義務じゃん」

 でもそれは、完全なルール違反の、絶対のタブーでしょうな。
 で、それは親にしてみれば、そうそう堪えるひと言でしょうな。まあ、深い理解のできる親なら、の話ですがね…たいていはまた言葉が返ってくるでしょう。
 なに考えてんのかわからないから手の打ちようがない、と親がぼやくのは、それは自分から知ろうとしてないだけの話です。そこで、本当に手を打つからなお悪い。
 勝手すぎるかもしれない子供の願いかもしれないけども、ホントにそばにいてほしいときに、そばにいてくれる人、それが親であってほしい。
 仕事だとか家事だとか、親にも必要最低限の付き合いってものがあるから仕方ない部分はるにせよ、そういう部分に気づいてやるっていうだけでも、子供にとっちゃ全然違う。

 「親がどうしょもないと、その子供がグレる」というのが通例らしい。
 でも、違うような気がすんだよなぁ~。
 逆に、そういう親のもとで育ってきた子供のほうが、考え方とかがしっかりしてると思います。
 髪の毛を茶色くしたり、金髪になったり、ピアス、タバコ、仲間と酒を飲み歩く、“家”にいない…
 身なりだとか時間だとか、そのほかにもいろんなことがあるでしょう。そうでしょうとも。
 ホントに家にいたくない、そこは“自分の居場所”じゃないと思ってる、そう感じてるんじゃないかと思います。
 さみしいんじゃないかなと思います。
 もっとちゃんと自分をまわりに知ってもらいたいんですよ、きっと。認めてもらいたいんですよ、きっと。

 その人なりの“表現”なんだと思います。

 自己顕示。
 早婚、ヤンママ、暴走族、ケンカ…
 憧れるんです。あったかい家庭に。家族に。
 いつでも自分を迎えてくれる深い手ぶらの絆に。
 留年する学生がいるのは、そこには楽しい仲間がいるから。絆があるから。
 で、みんながいなくなると、辞めていく。そこに居る意味がなくなっちゃうから、ただそれだけなんだと思います。
 ま、本当にどうしょもないのもいますがね…

 一番身近であったかくて信頼できるはずの絆が“家族”なら、その在り方自体が変わってしまってるんだと思います。落ちてるんだと。
 家族とより、むしろ今は、他人とのほうがよくしゃべる子供が多いと思います。そこに安心ってやつがあるのかもしれませんね、家族と、っていうよりも大きなものが…コミュニケーション不足なんてのが大流行しているようですが、きっと、そこが一番の原因だと思います。

 …一つ屋根の下で暮らす、疎遠で冷たい、カネと血の糸だけでつながった絆をひきずる、他人の集まり…

 でも実際には、“冷たい”とかは感じてるとは思えません。単なる感じ方、とらえ方のすれ違い。重点を置く場所が変わっただけ。
 あるいは、ただそこが、“つまんない”とか“退屈”と感じるというだけのことかもしれません。
 でも、そこに求めてるもの自体は、いつの時代も変わってないと思います…

 あ、長くなりすぎた。も、もうやめにしとくか。
 みんなの、その唯一つしかない自分の気持ちしだいだからなぁ~…
 俺には生理整頓能力ってのが欠如してるようだ…
 しかしまあ、こんなこと好き勝手にぶちまける俺が一番子供なのかもしれませんなぁ~…

  • 2006年7月 4日 18:56
  • 松田拓弥
  • Essay

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