わからない
どうしてこんなにも人を拒んでしまうのか
ひさしぶりに逢えたのに
質問ひとつ向けられない
素気なく
答えるだけで
一瞬だけを見つめてしまって
目が合ってたことでさえ
よそよそしさを装ってる
知りたい
聞きたい
触れていたい
いっぱいあるんだ
強がってるのか
無邪気に求めてしまうほど
大人のように背伸びして
鼻で笑って せせら笑って
そんな自分を嘲笑って
見つめられる視線が怖い
興味のほうから目を背け
たった2、3の質問なのに
豪奢な料理に視線を落とす
だけどあなたはそこにいる
あとから過去を知るように
僕がそれをひきずるように
僕だけ素直に笑えない
あなたがちょっかい出すように
そやって微笑む今も前も
かるく僕に手を振った
僕はそんな小さなしぐさにも
ほしい理由を探してた そう
過去を忘れて笑えるような
これから笑っていけるような
儚い期待を君の胸に
ソッポを向いて
もう一度どこかで逢えていたらと
何度もさびれた自販機で
ジュースを買って振り返った
もう二度と逢えないかも、と
暑いからジャケットなしで正解だった
あなたが寒そうだったから
僕がまだその細い肩を抱けたとき
まだ僕らに過去はなかった
懐かしいから
ただ想い出みたいに逢えたからかな
今すごく嬉しそうに笑うから
その理由が僕であってほしいと願うのは…
- 2006年6月 2日 02:20
- Poetry