まだ消えきらないタバコの吸殻
太陽みたいなグラスのなかで1つだけ
夢のような景色のなかで あなたはここに
さっきまで一緒だったんだね
あなたの気持ちが煙のように
ここから去ってゆくまでは…
もしも夢ならそれでいい
目覚めたときに あなたを忘れられるなら…
あなたと過ごした時間の流れも季節も景色も
そのすべてがなにも残らないでくれるなら…
心のどこか片隅にほのかに残るだけで
飲みかけのワインの香りさえ忘れたグラス
こんなにもつらくて泣きたいけれど涙も出ない
今でも一緒にいるみたい…
あなたの香りが部屋のどこかに残ってて
過去になってにじんでく
もしも夢ならそれでいい
あなたを憶えたぬくもりを
ここに抱こうとしたけれど
細く震える自分の肩を
強く強く抱いていた
胸に涙がこぼれ落ちた…
忘れるよりも思いだすのが怖くて切なくて
泣きたい自分の想いよりも涙が先にあふれてくる
止められないよ
あなたと一緒に過ごした時間が止まることもなかったように…
もしも夢ならそれでいい
目覚めたときに あなたを忘れられるなら…
あなたと過ごした時間の流れも季節も景色も
そのすべてがなにも残らないでくれるなら…
- 2006年5月13日 20:30
- Poetry
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