いつしか僕がここから消えたら
どこかに建った墓石には
どんな言葉が刻まれるのか
“たった5人の涙の結晶”
“ここで眠るためにこの世に起きて生まれた子”
“間違い”
“永遠なる安らぎを…”
いつか死ぬのはわかってる
だけどそれはわからない
ホントに限られた時間だけなのかもしれない
ホントに一瞬の映画みたいなものかもしれない
そんなの気休めにもなりはしない
だけど自分が生まれたことに理由なんてきっとない
それは生きてるあいだに自分で見つけるものだと思う
できればそれを刻んでほしい
“自分で理由を見つけた人”
だからそれまではやっぱり自分のベッドで眠りたい
もしもそれは明日見つかるかもしれないし
永遠の安らぎは生きてるあいだに見つけたい
たった5人でも涙を流してくれる人がいる
生まれてきたのは間違いなんかじゃない
こうして生きてるあいだにいっぱい悩んで
いっぱい泣いて たくさんつらい思いをして
自分を死ぬまで閉じ込める死という檻のなかで
そこで死ぬまであがいてみても 叫んでいつかはイカレても
その手錠は解けないわけだし
生きていくには希望が欲しい
砂のような唯一の願い
幸せになりたいと自分の胸に言い聞かせる
それが何よりのたった1つのホントの願い
だけどそれも曖昧で
自分だってはっきりとはわからないまま
いつものように彷徨い歩く
それがどこにあるかもわからずに
印もきっとなにもない地図を手に
白紙の地図が人生だ
自分の海も そこへと流れる自分の川も
自分で地図を作ってくんだ
そこに何を描くのかも どんな名前をつけるかも
地図を手にしたその日から
道はどんどんできてゆく
どこかのゴールを探すより
いつかまたそこに戻れるスタートを求めて
- 2006年5月 6日 21:58
- Poetry