Be Pure

外界との接触拒否。


普段からまわりとほとんどのコミュニケーションを絶ってしまってる人。
ネットの世界でも、なぜかそういう人が多いような気がしてならないこの頃…
たしかに、メールがきても、なんか訳のわからんダラダラと長いものがくると返事するのは面倒になることもある。ましてやコメントしづらい、その人にしかわからないような、まるで『日記』のようなメールだとなおさらだ。それは確かだ…届いたメールが長いと、その分やっぱり返事も必然的に長くなってしまうわけで…
100行のメールに、3行で返事をするのはなんかちょっと失礼な気がしないでもないわけで…
かと言って、億劫だからとメールを無視するなんてことはしない。できないタイプの人種らしくて…しかしながらそんなときは、メールを打ってるときの表情がそのまんま能面でございます。ただキーボードを打ちまくってるだけのような気分になってきて、<仕事か?>と思えるほどの猛烈なスピードと正確さと、仕様書でもあるのかというぐらいマニュアル通りの文体だったり構成だったり…
それでも返事は必ずだす…

で、全然話題は違う方向から始めてしまったようだけども、なぜか“ひきこもり”とか“コミュニケーション拒絶人”っていうのは、どうにもこうにもホームページを開設してる。
しかも凝ってる。
かなり凝ってる。
So Cool…背景は黒で統一、オペラ座ばりのグラデーション、たいそう綺麗なグラフィック。でも文字が見づらい。小さい。
そして何より、『掲示板』とか『Mailto』を強調してるかなっと思う。
つまりは、いっつもかっつも社交的な人よりも、段違いにも周囲とコミュニケーションを取ろうと努力しまくってるように感じる。
んで、確認するようにして “プロフィール” っていうのをクリックしてみる…

・外界とのコミュニケーション拒否
・根暗らしい
・鬱
・イカレぎみ
・精神的にデフレ状態
・人間関係がうざい
・まわりの人間は愚かすぎて付き合ってられない
…とか何とか、あとは、なんだか小難しい病名を載せてあったりと、とにかく自分の両手間隔の距離と自分の中身に沈んでる人が多かったりしないでもない。

思ふ…

逆に、そういう人のほうが人との触れ合いを必要としてるし、それを大切にしようとしてるんじゃないか、と。

ホームページって、なんかすごい個人的なものっぽいけども、やっぱりそれって今一番のコミュニケーション手段じゃないかと思えてくるこの頃でもあるわけで…
なんか人って、やっぱり素直になるのは難しいのかなとも改めて思ってみたり…

さてさて、やっとパソコンを買ってインターネットにつなげるような環境になって、いろんなホームページを見れるようになってみて、なんかヤバイ感じがする…
どう考えても “個人” ってやつが、どんな大企業のそれよりも、メチャンコ存在が大きくなってきてるんじゃないかと…んで、プロより詳しい素人ってやつのほうが多いような気さえするネット世界で、その個人が好き放題言えるのもまた、これはイイようで悪いような気がする。
たしか “個人的な独断と偏見で○○○” というのが必ずといっていいほどトップページについてたりするけども、なぜか人を見下したようなページが多い…
 匿名性を隠れ蓑にして、もし万が一とかいざっていう事態を避けてる。
 きっと言いたいことはこうだろう。
 “好き放題言わせてもらうけど、これはあくまで個人の言論の自由であり、それに文句があるなら見なくてけっこう”
 なんだそれって感じだけど、そのひと言がネットの世界っていうのを如実に物語ってるんだろうな。
 だからネットの世界じゃ“リアル”だとか“キャラ”っていう言葉があたり前のように使われるんだろう。
そして、どんどん排他的になってる傾向もあるような…
なんか変なオカルト的な宗教団体でも作れそうな世界でもあるような気さえしてくる…
現にそういう事件も起こってるのか、あれは単なる映画の世界だけなのか…
危ういところなんじゃないかなぁ~…


とはいえ人様のやることにどうのこうの言えたもんじゃないけども、とまあやっぱりどうでも良かったりするわけだな…


でも、一応サスペンスみたいな小説を書こうとしてる俺としては、パソコンの普及に関して一部迷惑なことがある。

“…この2人が出逢ったのは、単なる遊び心から始まったメル友であった…”

今じゃもう普通に現実的で実際に多いことだろうし、十二分にあり得ることなんだろうけど、でも読み手にとっては“都合がいい”とか“展開にムリがある”とか、あっさり“あり得なぁ~い”とか、逆に簡単すぎてそんな謎が謎を呼ぶ本なんて、おもしろくもなんともないものぉ~ぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~~~!!!!
 ホント、なんでもありになっちゃうわよ。
 たぶん、実際にはフィクションよりリアルのほうが、そうなってきてんだろうけどさ。

  • 2006年5月 5日 22:08
  • 松田拓弥
  • Essay

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