お金がなくて夜毎肉まんばかりを口に入れて
だけど食いしばった歯の隙間から
マグマのように脂があふれだしてくる
にぎりしめた指の隙間から
ヨダレのように滴り落ちる
リアルすぎる現実なんて
きっと誰もが見たくもないし
そこで信号待ちのようにくすぶっている
すべてを受け入れるなんてできっこないのに
できたような気になって
自分にとって都合のいい部分だけをすくいあげる
そして簡単に捨てるんだ
自己満足なんて言わないで
そんなちっぽけな防衛線のこっち側で
逃げ道ばかりを作らないで
具体的すぎれば
その枠から逃げられなくなる
リアルすぎれば
そこから目を背けたくなる
だからそこで何かを見つけたら
期待ばかりがふくらんで
痛いくらいの光が刺す
その方向へ足が勝手に動いてしまう
突きつけられる現実に
ほんの少しの夢と期待
やわらかな光はどこにもない
ならば自分で作ればいい
- 2007年3月13日 00:59
- Poetry