ぽつっぽつっと降ってきたら
ほんの少し歩みを広げて ほんの少し遠くへ向かう
そしてほのかな暗がりで
ズボンやシャツがまとわりついてる
僕は微笑みながら雨を拭く
やわらかな明かり
すべてがゆっくりにじんでゆく
今は光も影も解け合うんだ
まぶしすぎる光もなく
すべてがまぶたを閉じた名残のように
なにに追われることもなく
なにを追ってるわけでもなく
僕が傾くほうにだけ
同じだけ少しだけ
僕に寄り添い合ってくれるだけ
走って帰ったっていい
だけどずっとこうしていたい
その音さえ忘れてしまうような
ただ静かな眺めのなかで
遠くの景色とこのつま先に踊る雫とのはざ間で
ただ濡れてくままに感じてたい
僕が君を好きなのも きっとこんな感じなんだね
そう 君の手のひらで
- 2006年7月22日 00:40
- Poetry
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- あとがき : 本気の嘘は、時に真実。
- まえがき : 垂れ流し