あいのりについて

 いやぁ~、あんだよ!!
 ひさよん、すっげぇ~いい子!!
 めっちゃカワイイ!!

 あんなことを言うなんざぁ~、どれだけの勇気がいったことか……
 想像もできん。
 あんなことしっかりと伝えられる人なんて、そうそういねぇ~だろうなぁ~……
 逢ったことね。

 あんなにも人と正面からちゃんと向き合えるなんて……
 これも全納の力LOVEのなせる業なのか……

 しかしまあ、あんなにもはっきりしっかり「好き」っていう気持ちを、強く強く、そしてホントに本気でぶつけられるなんて……

 すごいよ、ひさよん。

 やっぱなぁ~、人間それなりに大きくなってくるとさ、それなりの自分っていうのが自分勝手に築き上げられちゃってさ、そこに執着しちゃうもんじゃん。
 田上くんの態度、わかる。わかるよ。
 あんなこと言われたというか、あんなふうな言い方されたら、そりゃ逃げだしたくもなるよな……


 あ、いや、ちょっと待て。


 あれ、おれ、田上くんも言ってたように、逃げてるわけじゃ~ないと思うわけよ。
 その「逃げる」ってよく聞く言葉だけど、それって、ただ単にそやってその相手の人に背中を向けられて遠ざかっていかれるっていうことに耐えられないだけなんじゃね?
 
 虚しい、悲しい、淋しい、悔しい、侘しい、バカらしい、何やってんだろ、苦しい、そして愛惜しい……

 振り向いてほしいよ。
 こっち向いてよ。
 なにもしゃべってくれなくてもいいから、とにかくこっち向いてほしいよ。


 まあ、男にゃその言葉が効果てき面だと思うけどね。
 あ、いや、これもちょっと待て。
 もしかすっと、女の人のほうが効くかもな……
 あ、いや、でも、その言葉を吐いたらば、そのまま無視されるか、数歩行ったところで突然振り返って突進してくるだろうな。運がよければ、愛しい恋人のおつゆな牙突を食らえるかもしれまいに……
 まあ、その言葉が出てくる状況ってのも、たいがいはそういう状況だからな。

 逃げてんじゃねぇ、考えてぇんだ。

 「図星」
 これは言い方の問題だ。
 “図星だから怒って逃げる”
 そうじゃねぇ。
 “それを言われて気づいたから、それについて改めてちゃんと考えたい”

 なのに当の本人と対峙してて、それができるか。
 冷静になんかなれっこねぇ。
 でも相手にすれば、そんなのあり得ねぇだろうさ。
 こっちは話し合いを求めてるのに、そっちはこの場を去ろうとするんだからな。

 考えるときはいつも孤独だ。

「………」
「なんか言いなよ」
 ほらきた。
 これだ。
 おちおち黙ってもいられねぇ。
 で、そやってせっつかられて、だんだんそっちのほうが余計にイラ立ってくんだな、これが。
 かといって、「はい、そうですか」もダメ。
 サジ投げたと思われて、相手も余計イライラしてくんだ。
 そんなんでまともな話し合いなんてできっこねぇ。

 まあ、それもきっとわかってるんだろうさ。
 わかっちゃいるけどさ……

 きっと話し合いなんて求めてねぇ。
 そういうときはもう、なんだかんだ言ったってさ、どうにもなんねぇんだよ。
 好きなんだもん。
 しょうがねぇじゃん、好きなんだから。

 だから時にはぶつかるさ。怒りもするさ。
 だからこそじゃん。
 本気じゃなきゃ怒りもしねぇよ。うんともすんとも言わねぇよ。

 なにやってもムカつくときだってあんだよ。
 「うん」て言やぁ、「アホか」って言うんだよ。
 でも、好き。
 「うん」も好き。「アホ」も好き。
 ムカついたって好きなもんは好きなんだよ。

 だからそんなときは、“逆ギレLOVEアタック大作戦 ~おまえの魂にこの熱きメッセージを~”だな。

「本気で好きだから怒っちまうんだろうが!!」
 そしてちょっと間ができて、最後に本気だしてこうつけ加える。
「なんかこんな、怒鳴っちゃってごめんな!!」

 もしかしたら、ちょっと笑ってくれるかもしれませんね。
 ラッキーですね。嬉しいですね。
 そんな関係、いいですね。

 やっぱ男も女も、怒ったり泣いたり、感情的になったときって言葉も出ちゃうもんじゃん、どうしてもさ。
 普段の日常会話でもなんでも、キレイないい言葉選んでられるうちなんて、そんなもんホントにわかり合ってるなんて言えねぇよ。

 言葉はいらねぇ?
 なんも伝えてねぇで、なにがわかるっつーんだよ。
 わかんねぇよ。
 なんもわかんねぇよ。
 なんも言ってくれなきゃ、こっちがわかりたくてもなんもわかんねぇんだよ。
 わかりてぇよ。
 だれも認めてくれなくたって、おれが全部認めてやるよ。だれも話聞いてくれねぇなら、おれが全部聞いてやる。
 わかり合いてぇよ。
 なんもキレイな言葉なんていらねぇよ。ありふれた言葉でもなんでもいいよ。
 自分の言葉で伝えてくれよ。

 だから普段からキレイな言葉や丁寧な言葉でしかしゃべらねぇやつは信用しねぇ。できねぇ。
 難しい言葉とはしゃべらねぇ。
 いや、これはごめん。
 しゃべれねぇだな。
 「うっせ黙れ、まんこ野郎」の1つや2つ言えねぇんじゃ、3つ4つはわかれても、5つ6つはわかり合えねぇんだよ。
 前に言ってた「このクソガキ」ってあれ、すっげぇ本気だったんだなぁ~って感じさせるひと言だったな。
 それだけで充分伝わんだよ、ホント。
 たくさん言葉知ってたって、自分の気持ちも伝えられねぇんじゃ、なんのための言葉なんだかわらかなくなるよ。
 辞書には載ってない気持ちもたくさんあんだよ。
 文字じゃねぇ。文章じゃねぇ。
 気持ちだよ、気持ち。
 ここだよ、ここ!!

 おっ?
 なんかどっか吹っ切れたか、おれ?

 とまあ、そんな感じでいつものことながら、話がそれてるようでそれてない感じなんだけどもさ。
 なんだ?
 あれか?
 あれだ、あれ。


 田上くん、ホント最初んときはやっちゃったなぁ~と思ったけども、けっこうそうでもないみたいね。
 気にかかったのが、ひさよんに“きれい事ばっか言ってんじゃねぇよ”と何度も吐き捨てたとこだな。
 それをきれい事だと気づいてるってことは、それがきれいなことだってわかってるっつーことだからな。
 「そんなのあたり前じゃん」とかあたり前のように流してしまわないあたりが、すげぇ。
 それを何度も何度も言い返すってことは、“そんなの言われなくたってわかってんよ”ってことでしょう。
 “だからおれもそうなれるようにがんばってんだけど、ちょっとうまくいかない”ってことじゃね?
 男だからとか、おれも似てるからかばうとかじゃないけども、なぁ~んかそんな感じがすんだよなぁ~、彼。

 しかしまあ、だれからも愛されたいって純粋に願う人で、だれからも愛されちゃう人って、時にホント残酷だなぁ~と思う。
 きっと無邪気にだれのことも愛せるんだろうな。
 無邪気に人を愛するって、なかなか難しいようでけっこうできてるんだろうと思うけど、やっぱりそれは自分が気づいてる。
 計算が入ったり、損得で計ったり、いろいろあるんだろうけど、それって自分のなかでそういうのを、あえて混ぜたいだけだろうと。
 自分が突っ走ってしまったり、それこそ相手のことを考えすぎたりして、相手のことが見えなくなってしまうのが怖い。
 すごく好きなんだけど、それに対して自分なりのストップも探してんじゃないかな。

 愛されたいと願うから、それと同じだけ当然のように愛せるんだろう。
 それでいて、それが無意識にできちゃうもんだから、さらに質が悪い。
 うまいわ。
 ホントうまいわ、田上くん。
 見てて正直そう感じた。
 ありゃ惚れる。
 ホントうまい言葉返すよなぁ~……
 走らず、かといって歩かず、さりげなく風吹かすもんな……ありゃにおうよ、マジで。

 人はやっぱ、好いてくれる人を好きになるってなもんよ。
 これはきっと万人に言えるだろうな。
 「愛されるより愛したい」ってすっげぇカッコイイけど、実際には愛されて悪い気はしねぇからな。
 まあ、愛されつづけることのほうがそれ以上に難しいことだとは思うけどもさ、ちゃんと人と向き合えないんじゃ、愛することも愛されることもねぇ。


 恋愛って、すべての要素がある。
 恋愛は戦争だ。
 スリルあり、サスペンスあり、アクションあり、いたるところにどんでん返しあり、涙あり、笑いあり、純粋さあり、泥仕合ありの、どんな恋愛もそのすべてが1本の終わらない映画なんだ。
 恋愛を見てなんの興味もわかねぇやつは、結局なんにも興味ねぇんだよ。興味持ってるフリなんだよ。
 映画もそこに自分がいないから、そのすべてが他人事で片付けてんだよ。
 なにをやっても他人事さ。
 そのうち自分のことも他人事さ。


 だれも愛せねぇんじゃねぇ。
 愛そうとしてねぇだけだ。
 だれも愛してくれねぇんじゃねぇ。必要とされてねぇんじゃねぇ。
 愛してねぇだけだ。必要としてねぇだけだ。
 こんな自分とか、どうせじゃねぇよ。
 どうせそんな自分でも愛してくれてる人がいんだよ。そこに目を向けれねぇ、無視してるだけ、気づいてないフリしてるだけなんだよ。
 だれかが愛してくれんの待ってるだけかよ。
 それじゃだれも愛してなんてくれねぇよ。
 されど一人なんて希望のある言い方もあるけど、やっぱりしょせんは、たかが一人なんだよ。
 でもホントにそれだけか。
 んなわけねぇ。
 自分の希望見つけられんのは、自分しかねぇんだよ。

 とまあ、またこんな感じでどんどん話が止まらなくなってきてしまってますが、もうそろそろやめるある。
 まだ書きたかったことはあったと思うけど、あまりに長くてもう忘れた。

 とにかくえ~っと、なんだ。

 ひさよん、すっげぇビビッたと思う。怖かったと思う。
 でも、その勇気でまた1つなにかが生まれたはずだ。
 あいのりメンバーの人たちだけじゃなく、きっと見てた人の胸にも、なにかしら必ず響いたはず。
 やっぱ、なにかキツいこと言うときって、言われる側より言う側のほうがすっげぇビビんだよな。
 ひさよん、偉い!! よくがんばった!!
 そして、ヤンクミさんも、いい!!
 実に素晴らしい仲間だ!!


 ヤベぇよ、あのラブワゴン。
 なんだよ、あの絆の深さは……
 参加してぇ。
 間違いなく、泣くな。
 ああいうの弱ぇ~んだよなぁ~……
 しかしきっとおれの場合、日本に帰らず途中下車だろうな。


 でもやっぱり、ひさよん!!
 あの心境でよく“帰ろ”って……
 “めっちゃ嬉しかった”とか“私、リタイアして日本に帰る”とか……
 あんなんハリウッドの脚本にも余裕で勝ってんぜ、マジで。
 ホントはすっげぇ憎かったろうし、思いっきり罵りたかっただろうに……
 いや、そこは違ったろうな、でも。
 これぞまさに好きすぎたってやつか……
 本気じゃなきゃ、あんな表情できねぇよな。普段そうそうめぐり会えるもんじゃねぇ。
 でも、やっぱ、虚しいよな……
 そのひと言にすべてが詰まってる気がしたな。その本気さ。


 涙を流すっていうことがなにかのバロメータっていうわけじゃないけども、涙が出るってことは、それだけ感情が高ぶったってことだ。
 年とって、地固まる。


 しかし、あんだけ人のこと泣かせられるってのもすげぇことだなと思う。
 でもなんだろう……
 涙ってやっぱ、感情の絶頂の表れなんだろうけど、穏やかな涙もある。
 なんかもう、悲しいことには泣かなくなった。
 嬉しいことに涙が出る。なんでもないのに涙が出る。
 その涙すら、心と一緒に震えてんじゃないかと思えてくる。
 ありがとうだ。
 僕の気持ちに“ありがとう”が出てきたとき、なんかちょっと涙も出てくる。


 自分の想いを言葉にすればするほど、それが軽くなるようなことはない。
 言葉は決して軽くない。
 意外にカロリー高ぇんじゃね?

 愛に巻いて召し上がれ?

  • 2006年7月18日 05:44
  • 松田拓弥
  • Diary

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