七夕

星の夢に夜空の闇をにじませて
めぐり逢えずに去ってゆく時の波を
この頬を伝った嬉し涙ですべてを洗い流してくれたなら
二人を隔てた川のほとりもやがて溶けてゆくだろう

七夕にまたたく星たちが
きっと二人の時計を狂わせて
悪戯好きな子供のように
二人を空から包んでくれているはずだから

めぐり逢えずに去っていった時の涙か…
めぐり逢いに心をなぞった星の涙か…


 時に、人が心の内にある気持ちや情景を言葉にするときには、まるで別の景色を映すことがある。

 でも詩とかそのへんのことなら、人それぞれの受け取り方があっていい。俺はとにかくいろいろ書いてみるけれど、そのときの自分の考えや気持ちや、そこにあった景色を押しつけようとは思わない。単に自分が表現したい、表現してみたい、残しておきたいと思うだけで、自分と同じく誰もが共感してほしいとかも思わない。
 なんか誰もが見れるホームページに公開しておきながら、恐ろしく自己中な感じになってしまうけど、なにはともあれ俺の詩とかはとにかく自己中みたいらしい…
 とりあえず笑ってごまかしとこう…

 まあまあ“七夕”だし、そのへんもふまえてしゃべっとこう…

 人はなぜか逆のことを口にするときがある。誰もが心に置くそこにある裏腹な期待と不安と、安心がちりばめられているように感じる。

 夜空の“闇”を示すことで、そのまわりに輝く無数の“光”に気づいてほしかったりする。

 なんか矛盾だとかあまのじゃくとか素直じゃないって思うけど、でも、それが人間ってやつなのかもしれないとか思えて、おもしろい。
 素直じゃないから、おもしろい。
 “裏”があるから、おもしろい。


 だけど北海道の七夕はまだまだ来ずに、来月らしい…
 これまたおもしろいことでもあったり…


 伝えたいこと伝えるのって、やっぱりすごく難しい…
 自分自身に伝えることすら難しいかもしれまいに…

  • 2006年7月 7日 21:34
  • 松田拓弥
  • Essay

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