“愛”だとか“平和”だとか
あまりに規模が大きすぎて
“永遠”だとか“自由”だとか
途方もないことのように言うけれど
きっとそれらはみんな
みんなのすぐそばにあって
石ころみたいに転がってんだ
だからもしかしたら
そういうもので傷ついてしまったり
見つけたのは自分の靴の裏だったりしたとき
きっと自分には手に入らないとか
ずっと遠くて見えないものとか
考えてみたところでわからないとか
そうやって自分で隠してしまってるのかもしれない
自分の命が永遠じゃなかったり
真実なんてものがなんなのかもわからなかったり
愛を愛と呼べなかったり それすら疑問に感じたり
なにもかもを“人それぞれ”と求めることをやめてしまったり
答えは1つじゃないと割り切ろうとしながらも
1つの答えを求めてしまって
ひょっとしたら永遠にバラバラなものに
細かく分類しようとしてるのかも
愛も平和も宗教も誰もが唯一を欲しがって
誰もがホントは1つの方向を向いてるのに
一人ひとりが自分だけの道を歩みあたがる
ものすごくおっきなものってやつは
ものすごくちっちゃなものの集まりなんだ
凄惨な歴史の裏にもきっと小さな愛があって
平和な暮らしを信じたんだろう
もう道はある
ただ同じ靴が履けないだけなんだろう
“永遠”や“愛”もきっと
自分や人っていう規模の大きさには勝てないんだ
国は人が作ってんだ
理想は人が築き上げてくもんなんだ

  • 2006年6月13日 03:05
  • 松田拓弥
  • Poetry

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