涙の向こうにまた涙があったとしても
きっと同じものではない
涙の向こうがまた涙であったとしても
それはきっと拭うことを忘れてる
流していたい涙がある
こぼれるままにしてたいものがある
つらいときや悲しいときには
グッとこらえて流すまいとしてしまう
嬉しいときや楽しいときには
ほんの少し待ってみる
それはなぜなら
そのとき仲間がいるからだ
一緒に同じ涙を流してくれる
たとえもし
それが一人きりだったとしても
我慢しきれるものじゃない
流れて流れて止められない
見られて恥ずかしいとも思わない
それすら笑えて仕方ない
つらいときには一人きりだ
自分さえ
今このとき自分だけ
我慢さえ
そのあとかすかな何かが見えたら
泣いた自分が力強くさえ感じられる
泣けた自分がそこにいる
そんなときも一人きり
一人ぼっちがつらいんじゃない
それを感じるときは涙が流れたとき
誰も手を差し伸べてはもらえないとき
孤独はあとからわかってしまう
こらえた涙は何かを見せてくれたりする
それはどこかで糧となり
それはきっとまたとない新たなものをつかまえて
1つを2つにしてくれる
嬉しいときや楽しいとき
それはそこで流れつづけて
ただただそこに純粋で
1つをみんなでわけ合える
悲しみや憎しみや苦しみや涙が
同じものが二度つづくなんてありはしない
涙が出るほど笑いたい
そんなときはこらえた涙も流したい
涙はいつでも透明なんだ
- 2006年6月 8日 07:53
- Poetry