いつもゆがんだ笑みを見せて
いつもゆがんだ景色を見てる
アメリカの夢
イギリスの霧
餓えた夢でメシを見る
餓えた瞳でメシを食う
外国が好きだからって
それをマネてみたり
ホコリまみれのサングラスも
照った陽射しを透かしてる
見知らぬ言葉を眺めることで
その口唇がうらやましく見えたりしてる
自分の口唇をひとまわり舐めてみる
味噌とカネの味しかしない
煙草選びも“日本語以外”を手にとって
ジッポも買ってオーバーアクション
ハリウッドの看板だけを眺めてる
煙草を踏んだ自分の踵は焦げるけれど冷めてゆく
薄くても 厚くても
いろんな言葉をしゃべりだす
人の心に探りを入れてかき混ぜて
見透かされた自分の心を隠すように
なんでもかんでも飲み込んで
なんでもかんでも吐きだして
そこにできた はいから模様
そこに見えた はいから模様
小粋なことも言えぬまま
はいから模様を眺めてる
- 2006年5月 1日 11:33
- Poetry