なんでもないよ
部屋の明かりに君の笑顔がにじんだだけ
いつもこの下で笑っていた君の笑顔が
ふと今だけその一瞬に
君のキスがよぎっただけ
なんでもないよ
写真に映った僕の顔にちょっと涙が浮かんでるだけ
弱くなったわけじゃないし強くなったわけでもない
悲しいわけでも寂しいわけでもない
ふと君との想い出に
僕の涙がかすんだだけだから
いつかは夢見た灯りのついた2人の道が
少しずつ少しずつ笑顔と涙に染まってゆくから
今はだれと歩くのかちょっと不安に感じてるだけ
そんなに大きな夢じゃないけど
ずっとそばにいたいだけ
だけどやっぱり強がりなんて言えないみたいだ
だけど君がいなくてつらいんじゃなくて
君と過ごした楽しい想い出に
涙があふれて止まらない
楽しいことを楽しいと
笑って泣けた時間の上で
今はそれが僕の気持ちに
君がくれたキスの上に
ほんの少し影を落とす
眠るときでも部屋の明かりを
ずっと消せない僕がいる
- 2006年4月19日 06:15
- Poetry