2009年2月の文章リスト
“ 2009年2月 ” 分の文。
鏡のなかの向日葵
悲しいけれど自分が遠く
淋しいけれど君は遠く
「好き」って言葉を口にするほど
その気持ちを自分に押しつけてしまってる
そんな気がする
鏡に映ったものを触れようとするように
想えば想うほどそこにあるはずの心
距離と輪郭を見失ってく
でもきっと
本当は触れてるんだ
その感触に自信が持てなくなってくだけ
気持ちばかりがどんどんどんどん実感だけをふくらませて
いつからか爪を立ててつかむことができなくなってる
どんなに大切に思ってたって
どんなに繊細なものだって
臆病になっちゃ流れ星
夜空は悲しみを映す鏡じゃないんだ
ましてや星は涙じゃないから
「好き」って言葉は
自分にかける魔法じゃないから
欲しいものを手にするためなら
平気で嘘をつけるほどの強さが欲しくて
鏡の自分に手を伸ばす
自分自身とは手をつなぐことだって
こんなにも簡単なことなのに
どうして向日葵は
あんなにも高いところに咲いてしまうんだろう
ずっと種を掌のなかでにぎっておけばよかったと思えるほどに
- 2009年2月19日 02:03
- Poetry
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
大好きな歌
本当は聴いて
聴いていたいのに
いつの間にか
自分も口ずさんでしまっているような
好きな歌
本当に僕が大好きな歌
見知らぬ人を想う気持ち
優しくて優しくて
信じることはできなくたって
好きになれる笑ってられる
人の弱さや悲しみだけが語り継がれていくなかで
喜びや笑顔は時代に委ねるんじゃなくて
ほんの少し自身とだれかを比べながら
ほんの少し嘘をついて
泣いて笑って
泣いて笑って
みんな誰しも孤独だけど
ふと「ひとりじゃないんだね」って感じたときには
そばにいるなら寄り添って
離れ離れにいたとしてもその事実を受け止めて
一人じゃないほど淋しくなるけど
つないだその手をいつでも離せるほどに信じてる
淋しいのと不安は違うから
なんでもない
誰もが知ってるようなラブソングのはずなのに
言葉と一緒に涙が出てくる
君に
そして君の大切な人みんなにも
- 2009年2月17日 00:12
- Poetry
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- 1
» 全リストを見る »
松田拓弥.オルガズム 内訳
- TakuyaMatsuda.org
- 松田拓弥への総合入口 & 小説や写真などのギャラリー。
- Love Life
- ここ。
- 現在なまら進行形
- 作らず、飾らず、カッコつけずを目指した攻める日記。
- おれと映画:感想データベース
- 観た映画の感想とか。